2014年2月24日月曜日

Music Hack Day Tokyo 2014に参加してきた!

確か、初めて「Music Hack Day」というイベントの存在を知ったのは結構前で、数年前、ボストンかロンドンのどちらかに行くとき、自分が現地にいる間、どんなmeetupに参加できそうか調べていたときだったと思う。

日本では「音楽 x IT」とか「音楽をハックする」なんていう考え方がまだまだ一般的ではないこともあり、そんなイベントが成立してしまうこと自体が、とにかく羨ましくて仕方なかったのを覚えている。

そんなイベントが遂に日本でも初開催されるということで、速攻申し込んだのが先月のこと。
http://musichackdaytokyo2014.peatix.com/

とは言え、明らかに「モノ」を作り上げないと意味が無いイベント、中途半端なコーディングしか出来ない自分が参加したところで大丈夫なんだろうか・・・なんていう不安を抱えつつも、思いっきり寝坊して(苦笑)会場に着いてみると。すごい人だかり、、、もちろん立ち見だし、ほとんど前が見えない。。。


この前日に開催されたレセプション・パーティも仕事で参加できなかったし、もういいや、APIの説明聴いて、Spotifyの開発用アカウントだけ発行してもらって、帰ろうかな・・・なんて思いながらランチをとっていた。
#ちなみに今回、なんと朝昼晩3食*2日、全部無料!飲み物フリー!凄すぎる!

すると、周囲の人達も何だか自分と同じように悩んでいることがわかり、あんなことできたらいいよね、こんなことできたらいいよね、、、と雑談しているうちに、チーム結成(笑)
#しかも、4人中3人がSFC卒業生という、全員初対面なのに気持ち悪い(苦笑)展開。

今回、APIを提供していたのは下記の6社。(でも、必ず彼らのAPIを使わないといけない訳ではない。)



Social Media Week Tokyoでの講演が大きく取り上げられたせいもあり、「Spotifyが参加!遂に日本上陸か?!」なんていう側面ばかりがニュースになっていたような気がするけど、SoundCloudにGracenoteにEchoNestって、これだけ海外の音楽サービスのエンジニアがわざわざ(自腹で)日本にやって来て、APIの使い方を説明してくれる場なんて、たぶん、いまだかつてなかったんじゃないだろうか?!

日本の企業はまだまだAPIの公開すらしようとしない風土があるのに、彼らは "Thank you for using our API!" なんて言って、APIを使いたい人達の手助けをしてくれる。(しかも優秀なハックにはアカウント2年間無料とか賞品贈呈とかしちゃう!)そして自分も一ハッカーとして、楽しくイベントに参加してしまう。なんて素晴らしい発想なんだろう!

そんなEchoNest社のハッカー、ポールさんが開発したハックのなかで、私がめちゃくちゃ気に入ってしまったのは下記の2つ。何の説明も要らないから、とにかくやってみて。

Six Degrees of Black Sabbath

The Bonhamizer

EchoNest社のAPIを使うとこんなことが出来るんだ!っていうのを自ら体現してるのが凄い。
そういう意味では、Gracenoteのエンジニア・チームも同じかな。
今回、24時間でパチスロ・ラジオを作ってました。

SoundCloudのエンジニア氏は、APIの使い方説明の時間のとき、創業者(だったと思う)が昔はデスメタル・バンドをやっていて、彼の音源を使って辱めようと思うよ、なんてユーモアがとても楽しかった(笑)
#SoundCloudは元々スウェーデン人が起こした会社だっていうのも今回初めて知った!ベルリンの会社だからドイツ人だとばかり思ってた!

で、私達はと言うと、楽曲をごにょごにょするよりも、かねてから「ライヴ」をテーマにしたサービスを自分が作りたいと思って調べていたこともあり、Last.fmSongKickSetlist.fmあたりのAPIを使ってみようよと自分から提案。

チームメンバーは皆、ライヴに行くのが大好きで大好きで仕方ない!という人ばかりだったので、「はじめて観るバンドだと、どの曲が盛り上がるかわかんないから、これだけは聴いてから行けっていうの、教えて欲しいよね」とか、「最近のセットリストをチェックして、どのへんの曲をやりそうか、予想したりするよね」とか、本当に、こういうのってジャンルの好みの違いは超えるんだな!っていう楽しさがあった^^

なので本当は、iTunesで聴いた曲の履歴をもとに、Last.fmかSongkickのAPIを使って、直近のライヴ情報を教えてくれる、とか、EchoNestのAPIを使ってサビの部分だけ取ってくる、とか、色々やりたいことは沢山あった。
けど、時間が限られている中では極力シンプルにするしかなく、フェスに出演するアーティストの直近のセットリストをSetlist.fmから取ってきて、SoundCloudに上がってる音源とマッチングさせて、ダイジェスト的に聴けるサービスってことに落ち着いた。


で、まあ、皆で寝る時間も惜しんで必死に締切時間まで作業し続けるっていうのは、以前Startup Weekend Tokyoに参加したときにも経験済みだけど、(あのときはちょうど無職だったから平気だったのであって、)平日仕事で疲れてる身で、土日もフルコミットするのは、なかなかにキツイ・・・

結局、チームメンバーの頑張りが実を結び、何とか見せられるカタチに落ち着き、スポンサーのMusic Chefさんから賞もいただくことができました♪
#全部で29プロジェクト、どんなハックが発表されたかはコチラで見れます。

でも、まぁ、何て言うか、結果とかは正直どうでも良くて、こういう場に参加できたことに本当に意味があったなぁ、と
当初は冷やかし半分(?)だった自分が何とかモノづくり側として最後までいられただけでも、チームメンバーに大感謝、なのです。
打ち上げの場であれだけ色んな人達と色んな話ができた余韻、まだ残ってます。
この余韻を忘れてしまわないうちに、やっぱり自分のスキルをもっとアップさせて、世の中に広く発表できるレベルにならないとなぁ、と強く思いました。

というわけで、第2回があったら、また参加したいです。
(そのときまでにもっとスキルアップしておかないと!^^;)

最後に、メディア記事へのリンクも貼っておきますね。

「Music Hack Day Tokyo」:日本初の音楽ハッカソン、いよいよ迫る

【Music Hack Day】が日本初開催、150人のハッカーが生み出した新しい音楽ハック

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